2024オーストラリア研修を実施しました!

2024年度オーストラリア研修/Study Visit to ECU


本学の協定校となる、オーストラリア・パース市の「Edith Cowan University(以下、ECU)イーディスコーワン大学」において、2024316日(土)から26日(火)の日程で、海外研修を実施しました。

本学からは、学生10名が参加しました。(東京理学療法学科23名、東京理学療法学科33名、東京柔道整復学科21名、柔道整復学科21名、作業療法学科42

ECUの医科学・健康科学部を訪問し、11日間の研修を通して、オーストラリアのスポーツ医科学について学びを深めてきました。

概略

期間2024316(土) 26(火)

受入機関:オーストラリア イーディスコーワン大学(ECU)医科学・健康科学部

ECUが擁する学部・学科:

「芸術&人文学部」「ビジネス&法学部」「エンジニアリング&テクノロジー」「サイエンス」「演劇」

「医科学&健康科学」:健康科学、医療科学、生物医科学、スポーツ科学、スポーツビジネス、

リハビリテーション、作業療法、救急医療、医療言語聴覚士

「看護&助産」 :看護、助産

   「教員教育」 :幼児教育、初等教育、中等教育

参加学生10名(東京理学療法学科23名、東京理学療法学科33名、

               東京柔道整復学科21名、柔道整復学科21名、作業療法学科42

引率者:教職員 2

スケジュール

出発日 3月16日(土) 

成田空港出発   SQ637便  10:00発 

シンガポール到着             16:55着

シンガポール出発 SQ215便    18:40発 

パース空港到着                   23:55着 

帰着日 3月26日(火)   

パース空港出発  SQ224便  06:40発 

シンガポール到着              11:55着

シンガポール出発 SQ634便    14:05発 

羽田空港到着                 21:40着 



316日(土)オーストラリア到着後

シンガポールを経由して、14時間ほどかけて、真夜中にパース空港へ到着しました。入国審査後、パース空港の外へ出たのは1時過ぎでした。

そのまま、大型バスに乗り込み、ホテルへと向かいます。















ホテルに到着してチェックイン、すでに2時になっていました。次の日の朝は、11時に集合することとし、すぐに寝る事になりました。

ホテルはコモンスペースが充実しており、ビリヤード台、映画スクリーン、オープンバー、洗濯機などがそろっています。













317日(日)市内観光

全員でパース駅周辺を散策して、ブランチを取りました。

午後からは、解散し、それぞれで観光へとでかけました。






























オーストラリア・パースは3月に秋のシーズンに入りますが、日差しは強く、夏の暑さが続きます。
ただ、日本とは異なり、湿度が低いため、意外と暑さを感じません。

空も高く、すがすがしい気候です。ワイナリーでは、牧歌的な光景が拡がっていました。

夕食の時間には、再度全員で集まり、ノースブリッジにあるベトナム料理レストランでベトナムフードを楽しみました。











① 318日(月)AM ヘルスサイエンス学部(歓迎/学部紹介/オリエンテーション)

月曜日から、いよいよプログラムが始まります。

ホテルからは、1時間ほと電車に乗り、ECUJoondalupキャンパスへ向かいます。

 ECU入口の建物は、帆船を模した独特の形状をしています。「ジャラ」という硬質のオーストラリア原産の木材で 衣装されています。

医科学健康科学部の運動スポーツ科学部門ディレクターである野坂先生と、国際交流センターのLeanneさんが出迎えてくださいました。  




     








オリエンテーションでは、野坂先生から学部の紹介プレゼンテーションをしてくださいました。

また、国際交流部長のSimonさんからもオーストラリアの歴史・文化についてのレクチャーをしていただきました。


② 318日(月)PM  ECUキャンパスツアー

午後からは、広大なECUのキャンパスツアーがあり、3時間をかけて見学して回りました。

ジューンダラップキャンパスには、医科学&健康科学学部関連のビルディングのほか、34にも及ぶ建物があります。

大規模なスポーツ施設やフィットネスセンター、図書館、学生ハブ、夏の間などの屋外映画館など、充実した最先端の施設を見て回りました。


























大学院生が研究データを集めていました。
























地元の方々にも開放している運動施設。
野坂先生は世界的なエキセントリック研究の第一人者です。

 「エキセントリック(伸張性筋収縮)運動」とは、筋肉が収縮した状態から伸ばして力を発揮するエクササイズを指します。たとえば、階段を降りる、ゆっくり椅子に座る際の運動が該当します。

これは、激しく心拍数が上がるような負荷をかけません。そのため、手術後の方、病気の方、高齢者の方などが、効率的に筋力をつけるエクササイズにも応用できるのです。








大学の名称は、50 ドル札の裏面に描かれている、オーストラリア議会初の女性議員である Edith Cowan さんにちなんで名づけられました。
子供や女性の教育発展に貢献をした方です。
キャンパス内には、Edith Cowan さんの生家が移設されています。










夏の間だけ、キャンパス内に大型スクリーンを設置して、芝生の上で寝ころびながら、映画を見ることができるそうです。















元素の周期表がデザインされたビルディング。















キャンパス内には、池と噴水もありました。とても緑豊かなキャンパスでした。

③ 319日(火)AM  スーパーマーケット探索、解剖学の授業

午前中は、授業の一環として、スーパーマーケットを訪れて、オーストラリアの生活について気が付いたことを発表する課題が出されていました。















パッケージの量の多さ、ミルクの大きさや種類の豊富さに驚いていました。









野坂先生から、「筋骨格系―解剖学と生理学」の授業を受けました。          「非常にわかりやすかった」と大満足の講義でした。










④ 319日(火)PM  カバシャムワイルドライフパーク

午後は、カバシャムワイルドライフパークを訪れました。

コアラ、カンガルー、ウォンバット、クオッカといったオーストラリアを代表する固有種や、200種以上の動物と出会うことができる動物園です。

















ウォンバットは飼育員さんが抱っこしている隣に座り、一緒に写真を撮ることができたりと、動物と触れ合うことができる体験アクティビティが満載です。

トカゲや蛇にもじかに触ることができます。

死んだように眠っているカンガルー
















羊のショーもありました。現地のこどもたちが歓声をあげていました。
















コアラと一緒に写真を撮りました。

カンガルーには、触ることもできますし、えさを与えることもできます。


























バスでの帰り道、近隣で山火事が発生していました。最近、温暖化のため気温が高くなり、乾燥しているため、しょっちゅう山火事が起きてしまうとのことでした。

⑤ 320日(水)AM  エキセントリック運動の高齢者対象ワークショップ











午前中、野坂先生が地元の高齢者の方々を対象に「エキセントリック運動」を教えていらっしゃる、ワークショップに参加しました。

高齢者の方々は、健康意識が高く、熱心に野坂先生の教えてくださるエクササイズを行っていました。学生のみんなで、野坂先生の指示のもと、参加者の皆さんの計測補助などのお手伝いをしました。


⑥ 320日(水)PM  ローンボウリング

午後は、ワークショップ会場のすぐ横の芝生にて、ローンボウリングを行いました。

これは、整備された芝生の上で、約1.5kgのボウルを転がして目標となる球(ジャック)に近づけることを競うゲームです。

よく似た種類のゲームには、ボッチャやカーリングがあります。チーム対抗戦戦を行いましたが、接戦となり大盛り上がりでした。


























⑦ 321日(木)AM  WAIZ Performance Center / Optus Stadium













ワイズパフォーマンスセンターを訪問しました。WAISでは、世界の舞台で活躍するトップアスリートの強化訓練施設です。

強化選手のLukeさんが案内をしてくださいました。Lukeさんは法学部の学生さんで、カヤックの強化選手に選ばれていました。












体格ふくめ、あらゆるデータを蓄積して、選手の訓練に役立てているそうです。












室内であっても、棒高跳びができる設備が整っていました。
























運動後に筋肉をリラックスさせるための温浴施設も併設されていました。

ワイズパフォーマンスセンターの後は、オプタススタジアムを訪問しました。オプタススタジアムは、2019年の国際建築賞「Prix Versailles 2019」で「世界で最も美しいスポーツ施設」に選ばれました。

最大収容人数6万人、オーストラリアンフットボールリーグ(AFL)の公式試合をはじめとして、世界で活躍するミュージシャンのライブ会場としても活用されています。













オプタススタジアムは、オーストラリアン・フットボール・リーグ(AFL)の本拠地です。AFLには18チームあります。West Coast Eagles(ウェストコースト・イーグルス)の控室や作戦会議室の中まで見学することができました。
 

⑧ 321日(木)PM  パドルテニス体験

パドルテニスは、テニスの縮小版スポーツです。

サッカーに対するフットサルのようなスポーツといえばわかりやすいでしょうか。

パドルテニス発祥地のアメリカでは、100年以上の非常に長い歴史をもちます。

 オーストラリアは、テニスのグランドスラム大会(世界4大大会)の一つ、全豪オープンが開かれているように、テニス熱が高く、パドルテニスの人気も高いのです。

今回は、どのようなものなのかを実際に体験しました。


一日の終わりは、スカボロービーチへ出向きました。
ちょうど、スカボロービーチフェアが開催中で、世界各国の料理フェアや、砂の上のクラブパーティーが開催されていたからです。

空気がものすごく透き通っており、紫外線が痛いほどでした。


⑨ 322日(金)AM  エキセントリック運動の理論 講義

午前は、野坂先生により、よりエキセントリック運動に関する詳しい説明の講義を受けました。

具体例を交えた講義は大変面白く、学生は非常に熱心に受講していました。


⑩ 323日(土) パース日本祭り(Perth Japan Festival)

交代で2時間ずつ、パース日本祭りに参加して、野坂先生が出展されているブースのお手伝いをしました。

たくさんの現地の人たちが参加する年一回のお祭りで、大賑わいでした。

学生は、英語を駆使しながら、チラシ配りや呼びこみを行いました。

現地の人と話をしたり、触れ合うことができて、とても楽しかったとのことでした。



⑪ 324日(日) フリーマントル/ロットネスト島の観光

日曜日は、パース市内から南西19km、電車で 30 分のフリーマントルへ向かいました。

1829年に入植が始まり、植民の拠点となった歴史の古い年です。

開拓時代に建てられたコロニアル調の建物がいまでも立ち並んでいる美しい港町です。


フリーマントルマーケット前では、パントマイムをやっています。
見ていたら、金づちで襲われそうになりました。


また、旧フリーマントル刑務所へ向かいました。
西オーストラリア州最初の刑務所として建てられ、2010年7月に「オーストラリアの囚人遺跡群」の一つとして世界遺産に登録されました。
1991年まで実際に使用されていたそうで、なかなか見ることができない刑務所の内部を見学しました。

フリーマントルから船に乗って、ロットネスト島に向かいました。
フェリーで30分ほどです。

島についてからの食事中、「クオッカ」が寄ってきました。
この島には車が走っておらず、天敵になる動物もいないので、たくさんのクオッカがのそのそと暮らしています。
クオッカは、世界で最も幸せな動物と呼ばれている有袋類です。
口角が上がっているので、まるで、ニコニコと幸せそうに笑っているように見えます。


島では自転車を借りて、海水浴のできる砂浜を目指しました。


ものすごくきれいな水で、少し冷たかったですが、みな夢中になって遊びました。

 


⑫ 325日(月) プレゼンテーション/修了式

とうとう最終日となりました。

13分ほどで、英語でのプレゼンテーションを行いました。

お題は、初日から出されていたのですが、「オーストラリアに来て印象的だったこと、気が付いたこと。」でした。

10人がそれぞれ、まったく異なった視点で発表しました。

学部長からは1人1人に終了証が渡されました。


学生からのアンケートでは、

「本当に様々なイベントがあり、楽しんでる間に一瞬で時間は過ぎてしまった。」
「現地の人に英語で話しかけたり、大学院生と話す機会があったり、ホテルのロビーでコミュニケーションをとる機会がありたくさん英語を話しました。そのおかげで、失敗や成功を繰り返し自分に自信がつきました。チャレンジすることの大切さを学ぶことが出来ました。」
「エキセントリック運動についてを学ぶことが出来たため、実際に患者様の治療を行う際に知識を活かせると思った。オーストラリアと日本のリハビリテーションの違いを知ることが出来た。」
「外を歩いているとお店が早くしまったり信号機の赤になるスピード感など毎日が発見でした。
新しいものに触れる日々は、日本にいるよりも時間が早くすぎていきました。」

など、非常に多くのことを学んだことや、高い満足度がうかがえる結果でした。








このブログの人気の投稿

2023シンガポール研修体験談 1⃣

2023オーストラリア研修体験談 1⃣