2025年度シンガポール研修を実施しました!
2025年度シンガポール研修/Study Visit to NYP
本学の協定校である、シンガポールの「Nanyang Polytechnic(以下、NYP)ナンヤン理工学院」において、2025年8月30日(土)から9月8日(月)までの10日間の日程で海外研修を実施しました。
看護学科・医療福祉学科2年生の学生5名が、NYPヘルス&ソーシャルサイエンス学部を訪問し、シンガポールの保健医療福祉について学び、異文化に対する理解を深めました。
概略
研修期間:2025年8月30日(土)~ 9月8日(月)
受入れ機関:シンガポール ナンヤン理工学院(NYP)ヘルス&ソーシャルサイエンス学部
参加学生:5名(医療福祉学科2年2名、看護学科2年3名)
引率者:教職員2名
スケジュール
出発日 8月30日(土)
ANA 841便 羽田空港発 10:55発 シンガポール着 17:15着
帰着日 9月7日(土)
8月30日(土) 出発・シンガポール到着
夕方、シンガポールチャンギ空港に到着しました。
チャーターしたバスに乗り込み、アンモキオにあるNYPへと向かいました。
8月31日(日) NYP学生との交流
NYPの学生とバディを組み、1日中、観光に連れて行ってもらいました。
シンガポールをおもいっきり満喫しました。
9月1日(月) NYPオリエンテーション
月曜日から、研修プログラムが始まりました。
ヘルス&ソーシャルサイエンス学部(SHSS)は学生数3,400人の、NYPの中で3番目に大きい学部です。
スーミー先生がSHSS学部についての紹介プレゼンテーションをしてくださいました。
この日は、静岡にある聖隷クリストファー大学の学生と合同で実施しました。
9月2日(月)PM NYPキャンパスツアー
お昼のあと、午後からは、広大なNYPのキャンパスツアーを実施しました。
NYPは、なんと、30ヘクタール(東京ドーム6個分)の敷地面積があり、3時間をかけて見学して回りました。
本物そっくりに作られた実習用の手術室
デザイン&メディア学部所属の映像スタジオ
全学部の学生が自由に使えるスタジオです。
9月2日(火)AM AWWA施設見学
「AWWA Transitional Shelter@Lengkok Bahru」の見学に行きました。こ
の施設は、シンガポールにおいて住居を失った人々や一時的に生活基盤を失った人々を支援するために設立された、先進的なトランジショナル(移行型)シェルターです。
単なる一時的な住まいの提供にとどまらず、生活再建に向けた包括的なサポートを特徴としています。
施設内では、生活支援カウンセリング、就労準備や職業訓練、子どもや高齢者を含む家族単位でのケアが行われており、居住者が自立に向かって一歩を踏み出せるよう、多様な支援プログラムが提供されています。 AWWAは長年にわたり地域福祉に取り組んできた団体であり、このシェルターもその活動の一環として運営されています。政府や地域社会と連携しながら、居住者が「一時的な避難」から「持続的な生活基盤の確立」へと移行できることを目的としています。
9月2日(火)PM SG Enabling Villageの見学
午後は、「エネーブリングビレッジ」に見学に行きました。
この施設は、シンガポール政府の社会家族開発庁と民間のSG Enableが共同で2015年に設立した、先進的な障がい者支援施設です。
公共スペースとして開放されており、誰でも利用できるオープンスペースが特徴です。
施設内には、障がい者向けの就業トレーニング施設を中心に、医療施設、スポーツジム、幼稚園、スーパーマーケット、イベントスペースなどが整備されており、障がいを持つ人々と社会との架け橋となるような包括的な空間が広がっています。
ここでは、障がいをネガティブなものとして捉えるのではなく、さまざまな能力を持つ人々として尊重されています。
施設内のテクノロジーセンターでは、障害のある方をサポートするためのハイテク機器類が展示されていました。
ここでは、「アシスティブテクノロジー」と呼ばれる運動補助器具の研究や、ユニバーサルデザインの研究がされています。
自閉症をもった方々が、自宅から通いながら、ここで1日仕事をしており、アクセサリー制作に集中していました。
自閉症の方々は細やかな作業に対する集中力が非常に高く、その能力を活かして、小さなビーズを組み合わせたアクセサリー、細かい柄が書かれた傘などが生産され、併設ショップにて販売されていました。
9月3日(水) NYPメーカースペースでのワークショップ
NYP(Nanyang Polytechnic)のメーカースペースにてワークショップに参加しました。
今回のプログラムでは、実際にカバンの制作に取り組み、ものづくりのプロセスを学ぶことができました。 この「メーカーズスペース」は、NYPが全学生に開放している創作の場であり、独創性や想像力を育むことを目的としています。学生はそれぞれのアイディアをもとに自由に制作に取り組むことができ、必要な材料や道具が備えられているだけでなく、指導者による丁寧なサポートも受けられます。 アイディアさえあれば、誰もが自由に「かたち」にできる環境が整っており、学生の創造的な挑戦を支える重要な学修拠点となっています。
その後、医療福祉学科の学生2名がNYPの学生の前でプレゼンテーションを行いました。難しいテーマでしたが、とてもよいプレゼンテーションでした。
9月4日(水)AM デザイン思考の講義
デザイン思考に関する講義を受講しました。
講義では、まず「デザイン思考とは何か」という基本的な概念について説明がありました。
デザイン思考とは、利用者の視点に立ちながら課題を捉え、共感 → 問題定義 → 発想 → 試作 → 検証というプロセスを繰り返すことで、実際に役立つ革新的な解決策を導き出していく手法です。
NYPの学生が実際に取り組んでいる3年次の卒業プロジェクトの事例を交えながら紹介があり、どのようにアイディアを発想し、それを形にしていくのか、その具体的な流れを理解することができました。
9月4日(水)PM 看護シミュレーション演習
午後は、看護シミュレーションを行いました。NYPの実習室には、3,000万円もするハイフィデリティ(高忠実度)シミュレーターがあり、コントロールルームから教員が操作を行います。
シミュレーターは、声を出したり、胸の上下動作を加えたり、胸音や心音を変えることができ、さらには瞳孔の反応や対光反射も再現できるのです。
2名の学生がデモンストレーションを行い、模擬病室での時間は自分たちで考えて対応する必要がありました。
日本では教員がすぐに答えを教えてくれますが、NYPでのシミュレーションは全く異なり、学生たちはマジックミラー越しに他の人たちに見られている緊張を感じながら行動しました。
コントロール室にて患者の役を演じている様子
実施後のブリーフィングは非常に重要で、「何が良かったか」「何が改善できたか」について、バックミラー越しに観察していた全員を含めて議論しました。 NYPの教員は、学生に自分で考えさせ、その結果を全員で共有し、課題を話し合うことが重要だと強調していました。
9月5日(金)PM JETRO SINGAPORE 上席研究員の講義
午後は、ジェトロ・シンガポール事務所の本田智津絵上席研究員による講義を受けました。
本田先生には、前半で医療・福祉制度の概要を、後半はQ&Aセッションを行っていただき、貴重な機会を得ることができました。
本田先生はシンガポールに35年もご滞在されており、シンガポールのさまざまな分野に精通されています。
現地の情報を含め、医療福祉制度についても分かりやすく教えていただき、学生たちからは活発な質問が相次ぎました。
このプログラムの最後の講義として、非常に有意義な時間となりました。
9月5日(金)PM 修了証授与、お別れ会・文化交流
午後ころから、修了証の授与式がありました。
学部長のブライアン先生から、学生ひとりひとりに、プログラム修了のお祝いの言葉とともに修了証を手渡されました。
修了証の授与後、お別れ会と文化交流を行いました。
9月6日(土)自由行動
9月7日(日)AM 国立博物館の見学
午前中は、カンプン・アドミラルティ(Kampung Admiralty) を訪れました。2018年に完成したこの施設は、駅前に建つ“垂直の村”とも呼ばれる高齢者複合施設です。 建物の中には医療センター、リハビリセンター、スーパー、託児所、ホーカーセンターなど生活に必要な機能がそろっており、暮らしと医療・福祉が一体化しています。特に医療機関が併設されているため、高齢者が安心して日常を送れる点が印象的でした。 また、屋上庭園や託児施設を通じて、自然や世代間交流を取り入れているのも特徴です。この革新的な取り組みは世界的にも評価され、シンガポールでは同様の施設が続々と計画されています。
9月7日(日)PM シンガポール出国前
14時にチャンギ国際空港へ向かいました。
早めに空港に着いて「ジュエル」にて最後のお土産を購入したりしてすごしました。
NYPの学生たちが、最後空港でお見送りをしてくれました。
この交流を通じて、本学の学生たちは一生涯の友達を海外に作ることができ、大きな財産となったことと思います。 この友情は今後も大切にしていってほしいと心から願っています。
本本学の学生たちからは、次のような声が寄せられています。 「仲間と共に学び、笑い合った時間は、一生忘れられない宝物になりました。」 「異文化に触れる中で、自分の考え方が大きく広がり、新たな気づきを得ることができました。」 「この経験を通じて、自分の将来を真剣に考えるきっかけをいただきました。」 これらの言葉は、大学生という多感な時期に海外で学ぶことの価値を改めて示してくれています。今後もより多くの学生が海外に飛び出し、学び、交流し、自分自身を成長させる機会を持ってほしいと願っています。